アイフルホーム

アイフルホームはLIXILを親会社とするハウスメーカー。もともと江東区に設立され、全国展開に至った企業です。社名も親会社が吸収合併などをする度に変更になり、現在は「株式会社LIXIL住宅研究所アイフルホームカンパニー」というのが正式名称である。設立当初から住宅の契約数を少しずつ増やし、2014年10月時点で累計契約数が15万件を超えています。近年は契約数が減少傾向にあり、経営的には厳しい状況にいるといえるでしょう。


アイフルホームの特徴とは

アイフルホームは住宅の性能で秀でた点は特にありません。一条工務店のように、「一条工務店なら免震住宅と高い断熱性・気密性」みたいなポイントがないために、最近の業績で苦しんでいるのかもしれません。特徴がないのも特徴と言えるかもしれませんね。しかし、日本の住宅で従来用いられてきた尺モジュールではなく、メーターモジュールをいち早く採用した点は評価されている特徴です。この2つの特徴はあまり利用者が知っていても役にたたないので、アイフルホームが誇るべき特徴についてこれから3つご紹介します。


特徴その1 フランチャイズ方式

アイフルホームの特徴の一つはなんと言っても、フランチャイズ方式を採用している点でしょう。フランチャイズ方式で運営しているハウスメーカーはほとんどなく、アイフルホームが全国展開している唯一のはフランチャイズ式のハウスメーカーです。

そもそも、フランチャイズ方式とは、ある会社が自社の技術を他社に使わせる許可を与える代わりに、その企業が上げた利益の何割かを対価として支払う形式のこと。この説明だけではわかりにくいので、ラーメン屋を想像してください。ある店にものすごい人気が集中し、たくさんの他社から弟子が集まってきたとします。そこの店長は弟子たちに技術を教える代わりに、自社での利益の◯割を支払うようにすること要求しました。この例と同じことをアイフルホームは住宅業界で行っているのです。

フランチャイズ方式のメリットとして、加盟店が増えれば市場がどんどん拡大します。全国展開するために支店を設置することなく、加盟店を各都道府県に作ればいいのです。そのおかげで、アイフルホームはフランチャイズ契約を結んでいる加盟店が全国で200店舗を超えています。しかし、もちろんフランチャイズ方式にもデメリットはあります。その一つが、加盟店によって担当者の対応に違いが出てしまうということ。どの加盟店に行っても同じサービスをしているわけではなく、各加盟店がアイフルホームのノウハウを使いつつ独自の営業をしています。そのため、アイフルホームの利用を考えている人は複数の加盟店を回って、価格などを比較しないといけません。非常に面倒くさいです。


特徴その2 価格帯が低い

アイフルホームの特徴としてローコストであることもよくあげられます。それはハウスメーカーとして住宅の性能を向上させるよりも、安い価格にして販売することにこだわったからでしょう。アイフルホームのテーマとして、「品質」と「価格」、「保証」の3つがあります。誰にでも手が出せる価格を第一に、品質と保証も充実させようとしていることが伺えます。

価格を追求し続けた結果、i-Prime7(アイ-プライムセブン)という破格の住宅を提供できるようになりました。700万円代から住宅を購入できることを売りに、関東圏から始まった提供が今では全国規模で提供されるようになっています。では、なぜアイフルホームはこのような低価格の住宅を提供できるのでしょうか。その理由は、大きく3つあります。まずひとつ目がネットからの利用に限定しているからです。ネットからの申し込みに限定することで、支店や加盟店の窓口で担当者が対応する手間が減り、人件費のカットにつながります。間取りもネットで決めるので利用者とアイフルホームの両方にとって非常に簡単に住宅が出来上がります。2つ目が、間取りの規格がある程度決まっているということです。一般的な注文住宅の場合は担当者と設計者との打ち合わせを繰り返して、自分の要望が反映された間取りを決めていきます。しかし、アイフルホームではあえて間取りを限定することで、設計と材料の発注を効率化することに成功しています。3つ目の理由が、建材やキッチンなどの設備をまとめて一括仕入れているからです。LIXILグループとフランチャイズの加盟店のネットワークを駆使することで安く大量に仕入れることができています。

i-Prime7(アイ-プライムセブン)のことを紹介しましたが、価格が安いのはアイフルホームの住宅全体に共通するポイントです。価格が安いことでデザイン性が陳腐だったり、住宅性能に不満を持ったりする人もいます。アイフルホームを利用するか悩んでいる人は価格と性能、デザインのバランスを考えることが大切だと言えるでしょう。まあまずは展示会に行ってみて、実際にアイフルホームの住宅を見学することが大切でしょう。


特徴その3 キッズデザインを採用している

そもそもキッズデザインに馴染みがない人が多いでしょう。キッズデザインとは、次世代の子どもたちが安全に健やかな成長できるような生活環境を作りあげるために、デザインを駆使しようと取り組みのこと。「KIDS DESIGN AWARD」という賞もあり、年間を通して、活躍した団体や会社に送られています。アイフルホームはこの賞を複数回受賞しています。

具体的にアイフルホームがどのようなことをしているかというと、住宅の中で子どもたちにとって危険であるような箇所を検証し、それに対する解決案を提示しています。2016年2月時点では「24のキッズセーフティー」というガイドラインが提唱されています。このようなガイドラインを住宅に落としこんだり、展示会を通して来場者に体験してもらったりしています。


アイフルホームの商品ラインアップ

  • ・セシボ
  • ・セシボf
  • ・AYA

以上のように、アイフルホームはフランチャイズ方式を利用して、低価格で誰にでも購入できるような住宅を提供しています。予算が限られている人にとっては非常にありがたいハウスメーカーであることは間違いありません。しかし、何度も言いますが、デザイン性と住宅性能の面で我慢しないといけないところがあります。アイフルホームを利用するかどうかはよく考えてください。展示会情報やハウスメーカーの相談はこちらで受付けているのでぜひ利用してみてください。