最初に「理想の家」について書きだそう!

“自分の家を建てたい”そんな時、人それぞれ「理想の家」についてある程度具体的なイメージをお持ちかと思います。この自身のイメージは特に大切にして下さい。 ただ闇雲に情報収集を進めてしまうと理想とかけ離れた家に済むことになってしまい、後々後悔する結果になり兼ねないからです。

1-1 他人の意見は参考までに!

注文住宅を考える人は「理想の家」のイメージがあると冒頭に書きました。しかし、人間の考えは他人の考えから影響を受けて変わりやすいものです。 もちろん理想の家についても例外ではありません。あなたにも経験ありませんか?「最初は○○を購入するために買い物に出掛けたのに、 店員さんに進められた物を断りきれず結局XXを購入して後から後悔した事」が。人生に何度も買う機会のあるものであれば、 「失敗しちゃったな」で諦めも付きますが、住宅の購入となるとそうとも言っていられませんよね。人間の意志とはかくも脆いことを忘れてはいけません。 そこで、私は家づくりをスタートする前に自分の理想の家について紙に書き出すことをおすすめします。

なぜ紙なのか?

理想の条件を書き出す時にあえて“紙”を選択したのには理由があります。紙の持つ自由度があなたのイマジネーションを最大限に引き出してくれるからです。 PCを使ってExcelやメモ帳などに書き出すことも有効ではありますが、それだと記述方法に制約があり、イラストを入れたり、 書きだした項目を線でつなげたり丸で囲ったりするのが物理的に困難になってしまいます。自分のイメージを最大化させるためには白紙の紙、 手書きに勝るものはありません。家づくりを成功させようと思ったら、まずは紙とペンを準備しましょう!,000円を財形貯蓄に回さないといけません。

書きだした項目に付加情報を加える

まずブレストベースで理想の家について書きだした後に、想像だけでは拾いきれていない要望を加えていきます。 この際には、インターネットで調べたり、情報誌やチラシなども貴重な情報源となります。最初に自分のイメージを紙に書き出しているから、 他の媒体に掲載されている情報によって、目的からかけ離れたものになることもありません。各種家づくりの情報を収集するためにインターネットは非常に便利ではありますが、 最初に自分のイメージを明確化せずに、安易にネットの情報に手を出してしまうと、本当に自分が理想としてマイホーム像について見失う可能性があります。 ここには十分注意して下さい。理想としている家は人によって違い、自分と向き合うことではじめて決めることができます。 住宅が完成した後で、やっぱり自分の理想とは違ったという失敗を避けるために、最初は何も閲覧すること無く必ず自分ひとりで向き合う必要がありあます。

将来一緒に住む家族との間であっても、まずは各々が理想をひとりだけで書き出す時間を設けたほうがよいくらいです。個別に希望を書きだした後に、 家族でそれぞれ譲れないポイントを踏まえながら、必要な要件を絞っていくプロセスを踏んだほうが、誰もが満足できる家につながります。 この手間をかけたかかけないかで住宅の完成度は格段に変わってくるでしょう。理想なんて気にしてられない。よ価格ばかりが気になってしまう。そんな人は1000万円でも注文住宅が建てられうかもしれないので、以下の講座を受けてみてもいいかのしれませんね。

1-2 理想のマイホームについてまとめよう!

理想を書き出す手間をかけた人にはもう一手間かけてほしいです。それは、Excelやノートに完成した理想をまとめる作業です。部屋が服や本が散乱していると、 「〇〇を使いたいのにどこにあるかわからない」なんて状況に陥りやすいです。何事もごちゃごちゃしていると使いたいときに使えないので、 整理整頓をしようと思うのが自然だと思います。まさに理想を紙に書きだした状態は、部屋にものが散乱しているのと同じです。整理をすることで、 自分の理想を見返したときに自分が何を書いたのかすぐに理解することができます。

理想をまとめるときのポイント① 箇条書きでまとめる!

理想をまとめるときは箇条書きで十分です。書きだしたものを無闇に書きなおしたり文章につなげたりしないでください。 自分の理想がずれたりわかりにくくなったりしまいます。買い物をするときに、買い物リストに「VVとWWとXXとYYとZZを買う」と買いてあるよりも、 「買う物 ・VV ・WW ・XX ・YY ・ZZ」となっていたほうがわかりやすいのと同じです。 このように、人は文章にまとめるよりもシンプルに箇条書きにするほうが理解しやすいです。また他人に伝えるときも、 箇条書きのほうが要点の個数と内容が伝わりやすいです。注文住宅では間取りを決めるときに担当者に要望を伝えたり建売住宅では不動産会社に 希望を知らせたりするので、箇条書きは自分にだけではなく相手にも便利です。

理想をまとめるときのポイント② 項目ごとにまとめよう!

住宅は土地と建物の両方によって成り立っています。土地がないと住宅を建てられませんし、土地がなっても建物がないと住宅ではありません。 ということは住宅の理想にも両方が含まれていて、自分の家への理想は大きく2つの項目にわけることができます。

  • 土地とその周辺環境
  • 建物自体(間取りや外観など)

書きだした理想をこの2つの項目に分けてください。理想が箇条書きなので、比較的簡単に分けられるはずです。分けるときに、 「土地が広くて建物が大きい家」のように土地への理想と建物への理想が一緒になってしまっているものは、「土地が広い」と「建物が大きい」のように2つに分解しましょう。 仮に分解しないで土地の項目に分類してしまうと、建物の理想だけを見なおしたときに「建物が大きい」という理想を見落としてしまいます。 2つに分解して項目ごとに分けておくことで、どちらかの理想だけを見返したときに見落としがなくなります。

理想をまとめるときのポイント③ 優先順位をつける!

2つの項目ごとに箇条書きでまとめたら最後に優先順位をつけましょう。そうすることで物事を悩みすぎずに判断することができます。 お昼に何を食べるか悩んでいるときに、「今日は質より量を取る」と決めて、店やレストランに入った経験があるでしょう。店やレストランなら優先順位をその場で決めても、 行かなかったほうんい行きたくなったら後日行けばいいです。しかし、家の場合はどうでしょうか。マイホームを購入した後にやっぱりこの家に変えることはできますか。 おそらく貯金や住宅ローンの関係でそんなことはできません。土地や家で迷ったときにその都度理想に優先順位をつけていたら、後々で後悔してしまいます。 なので、理想をまとめたときに、要素に優先順位をしっかりとつけてください!

紙に書きだしたものを、項目ごとに分けて優先順位をつけてExcelにまとめることで見違えるほど見やすくなります。 今後はまとめたほうを見返し参考にしつつ土地や間取りを決めていくことになります。でも、最初に理想を書きだした紙を住宅の購入が終わるまでは捨てないようにしてください。 ふとしたときに見返したいときがあります。時にはスーモカウンターなどの無料相談所に相談に行ってもいいかもしれません。 専門家に見てもらい、わかりにくいところや明確にできるところを指摘してもらいましょう。

1-3 適宜自分の理想を見直そう!

家に限らず理想は見直す必要があります。自分が将来の理想の職業をどのように考えてきたのか思い返して見てください。 小学生や中学生のころは◯◯になりたいと思っていたでしょう。それが高校生や大学生になると、△△になりたいと変わってしまったという人は多くいるはずです。 理想は移り変わるので、あるタイミングで見直さないといけません。

理想を見返すときのポイント①追加と削除

自分の理想の家へのイメージは、モデルハウスを見たり家の知識を得たりすることで、今まで気がつけていなかったものを発見することもあるでしょう。 同じようなことは車を購入するときにも起こります。最初のころは見た目がいい車がほしいと思っていたが、 いろいろな車を見たり試乗したりするなかで座席の材質やエンジンも大切だと気づくようになります。新しい発見や気づきをしっかりと理想に追加しましょう。 また逆に、自分の理想がずれていたり違っていたりすることを発見することもあるでしょう。そのときはその理想を削除してください。 自分の発見を理想に反映させることで、家を建てたり購入したりした後で後悔しないようにしましょう。

理想を見返すときのポイント②具体化と数字化

新しい知識を知れば知るほど、自分の理想がはっきりとします。また車を例に考えると、 最初のころはCMや広告の影響もあり「燃費がいい車」が理想の一つだとします。多くの車の燃費を比較するうちに、 自分の車はリッター◯◯kmほしいというように数字を使って、理想を具体的にできます。家にも同じことが言えて、ただ「広い家」を理想としていたのが、 自分の生活や家族構成を実際に必要な広さと合わせて考えることで、「最低でも床面積が△△㎡ほしい」と具体化できるようになります。 この例に限らず、最初のころに書きだした理想は数字を使って具体化してください。数字にしておくことは土地を探したり間取りを決めたりするときに非常に便利です。

理想を見返すときのポイント③変更前後がわかるようにしよ!

自分の家の理想に追加・削除したり具体化したりするときは、土地と建物の項目ごとに優先順位をつけてまとめたものを修正してください。 このときにただ単にその内容を消して書き直すのでなく、いつどの内容を修正したのかわかるようにしましょう。

特にexcelを利用している場合は、書いた跡が残らないので、紙にまとめた場合よりも重要になります。Excelを利用している場合は、 新しいシートを作成して、シート名に変更したときの日付をつけておけば大丈夫です。紙にまとめている場合は、 変更した内容を日付と一緒に使っていないペン色で書き加えればいいでしょう。変更する前の理想がわからないと、 前の理想を正確に思い出せなかったり思い出すのに時間がかかったりします。変更する前の理想を残しておくことで、 あとあとになって違うと思ったときにすぐに変更前の理想に戻ることができます。

では家の理想を見直すタイミングとしてはいつがいいのでしょうか?いつも見直すのもいいですが、僕がおすすめするタイミングは2箇所です。

理想を見返すタイミング①ある程度展示場をまわった後

住宅の知識量が急激に変化するのは、住宅の購入を考え始めてからある程度ショールームやモデルルーム、展示場を訪れるまでの間です。 実際に住宅を見たり、担当者の話を聞いたりすることで新しい情報が入ってきます。毎回違う住宅と担当者に出会い、いろいろなことがわかってきます。 最低でも5以上の住宅と担当者に出会った後で、手に入れた情報を自分の中で考え直し、理想の見直しを行ってください。 自分の中で情報の整理ができていない段階で見直しを行っても、あとあとで理想を戻すことになります。

理想を見返すタイミング②土地を決めた後

注文住宅の購入を考えている場合のみです。理想をまとめるところで説明した通り、家の理想は土地と建物の項目から成り立ちます。 2つの項目に別れていますが、建物の理想は土地の理想と関係しています。「大きい建物を建てるためには、 建ぺい率や容積率の関係から広い土地が必要である」ように。ということは、土地を購入すると、建物の広さや大きさが法律の制限によってある程度決まってきます。 分の理想がその制限を超えていた場合、その内容は実現不可能なものになってしまい、もはや理想ではなくなってしまいます。 なので、建物の理想を改めて見直す必要があります。

最後に

注文住宅と建売住宅に関係なく、納得のいく家を手に入れるためには理想を書き出すことは欠かせません。人生で一度の買い物で成功するために、 めんどくさがらずに理想の書き出しをやってください。一見時間がかかるように見えるかもしれませんが、優柔不断にならなくて済むので、むしろ理想の書き出しは時間の短縮になります。理想が固まったら、次は資金計画です。

注文住宅 資金計画

なにかわからないことがあれば、無料で利用できる相談所を訪れるか、不動産会社の担当者などに相談してみましょう。