積水ハウス
積水ハウスはもともと積水化学工業の住宅専門の部署から独立して設立されました。設立から現在まで役50年の歴史を持ち、ハウスメーカーの中でも非常に長く続いている企業です。鉄骨構を得意としているが、木造の着工棟数も多いです。さすが年間着工棟数No1で、さまざまな構法に対応でき、ノウハウもしっかりしています。独自の構法である、鉄骨2階建ての技術やシャーウッドテクノロジーを売りにしています。また、先端技術にこだわりをもっています。「SLOW&SMART」をスローガンに住む人にとって、いつでも快適で価値ある住宅を提供できるようにしています。
積水ハウスの特徴とは
積水ハウスの特徴は、その長い歴史と着工棟数の多さから生み出されたノウハウと商品数の豊富さが第一でしょう。その他にも多くの特徴がありますが、ここでは4つ特徴をあげ、細かく見ていきましょう。
特徴その1 年間引き渡し棟数が圧倒的に多い
積水ハウスの特徴の一つは何と言っても、引き渡し棟数の多さです。最近は年間引き渡し棟数がだいたい6万棟くらいで推移しています。どの数は他のハウスメーカーの追随を許さない圧倒的な数字です。それは、テレビのCMでお馴染みの「セキスーイハウス-」というナレーションと量で攻める営業力のおかげと言えるでしょう。
しかし、引き渡し棟数が多い分、クレームや苦情が多いのも事実です。パソコンやスマホで「積水ハウス 評判」や「積水ハウス クレーム」と検索すると、これまでに積水ハウスを利用した人のネガティブな声が見ることができます。この時にみなさんが気をつけないといけないのは、それらの負の口コミを鵜呑みにしてはいけないということです。どんな商品に対しても、クレームをつける人はいます。生産量や提供量が多い商品ほど負の口コミが多くなる傾向にあります。積水ハウスは引き渡し量が圧倒的に多いためクレームも多いだけです。大切なのは、みなさんがちゃんと担当者をコミュニケーションをとり、失敗しないようにすることです。
特徴その2 豊富なラインナップ
ハウスメーカー全体の特徴として、建築事務所や設計事務所と比較して、自由度が低い分、なるべく低価格で種類が限定されている点があげられます。規格が統一された建材を同時に大量に購入することで価格を安くしているのが原因の一つです。このことは積水ハウスにも当てはまっています。積水ハウスの坪価格は50万から70万円と表示されており、この価格はハウスメーカーの中では安くはありません。注目しないといけないのは、種類の豊富さ。引き渡し数が多いのでどの家も同じようになりそうなところを、いろいろなバリエーションを出すことで解決していると言えるでしょう。規格は同じでも、こだわりを持っている人にも満足してもらえるような住宅ラインナップになっています。(ラインナップについてはこのページの下で取り上げています)
特徴その3 省エネ住宅の推進
積水ハウスの住宅は、すべて次世代省エネ基準に達しています。そもそも次世代省エネ基準とは、日本が欧米基準に少しでも断熱性の面で追いつくために考案された基準のこと。ハウスメーカーとしては省エネ住宅を目指す上で最低でも満たさないといけない基準の一つとなっています。この基準のおかげで日本の断熱化の水準は欧米各国の最低基準に達するに至ったと言われていますが、これからももっと改善・厳格化する余地があります。またの等級にも問題があり、利用者に誤解を与えやすいです。というもの、高水準の断熱性を表す等級がないからです。
積水ハウスの住宅はたしかにこの基準を満たしています。しかし、他のハウスメーカーの住宅もこの基準をだいたい満たしています。断熱性だけを比較してみても業界の中では相対的に上位にいますが、一条工務店やスウェーデンハウスのように断熱性にこだわりをもち自社のアピールポイントにしているところとは比べ物になりません。捉え方によっては、次世代省エネ基準の問題面をうまく利用していると言われても仕方ないかもしれません。
特徴その4 分譲住宅も可能
積水ハウスでは、土地が見つからない人に対して分譲地を提供しています。戸建て住宅が数件以上入るような土地を購入して、空いている土地の情報を店頭やホームページで確認できるようになっています。この特徴は、積水ハウスのグループ企業である積水不動産が存在しているからこそできているサービスです。
注文住宅の土地探しで苦戦している人や完成するまでに時間が掛かり過ぎるのを心配している人にとっては、メリットの大きいでしょう。また、分譲地を利用すると、周囲の住宅も積水ハウスが建てた住宅になります。家の設備などで問題が起きても周りに聞いてみれば、どう積水ハウスに解決してもらったかなど参考になる話を教えてくれるでしょう。
特徴その5 施行は関係会社の積水建設
積水ハウスでは、住宅の依頼を受けてから完成までをグループ会社と合同で行うのがほとんどです。工事の施行を担当するのは、積水建設です。責任をもって施工を行うとホームページでアピールしています。しかし、実際は工事を零細工務店が下請けしているそうです。
積水ハウスの評判
評判その1 評判・口コミの多さ
積水ハウスは日本で一番住宅の引き渡し棟数が多いハウスメーカーです。年間に1万棟の住宅を引き渡している実績は他社を寄せ付けていません。引渡棟数が多いということは、それだけ積水ハウスの家が利用されているということです。それと同時に、それだけ多くの人がそれぞれ積水ハウスの住宅への感想や思いをもっているということになります。当然積水ハウスの家づくりに満足している人もいれば、不満足な人もいます。インターネットで「積水ハウス 評判」や「積水ハウス クレーム」と検索すれば多くのページがヒットし、それぞれの人がどのように積水ハウスの家を思っているのか見ることができるでしょう。もしも積水ハウスで家づくりをしようとしている方は、今一度自分の不安点を確認し、同じような不安やクレームを書き込んでいる人を探してみるのもいいかもしれません。ただし、ネットの情報というのは真偽がはっきりしないものもあります。気になることがあれば、積水ハウスの担当者に聞くのが一番でしょう。もしも「どうせ積水ハウスに有利なことしか言わない」と思っている人は、中立的なアドバイザーに助言を求めてください。
評判その2 住まいの夢工場に行ける
積水ハウスでは「住まいの夢工場」という工場見学を実施しています。東北、関東、静岡、北信越、関西、山口で実施しており、それぞれにある積水ハウスの工場に行くことができます。では、どうして積水ハウスはこのような工場見学を開催しているのでしょうか?その答えはズバリ、「家づくりの不安や疑問を実際の工場を見ながら解決するため」です。一般的に、依頼主は家の間取りまでをハウスメーカーと一緒に決めますよね。でも、それだとどのような建材を使いのか把握することができません。積水ハウスは敢えて建材を加工している様子などを公開することにより、これから家づくりをする方に安心していただこうとしています。工場見学では担当者がつくので、疑問に思ったことをすぐに聞くことができるので、満足度も高めとなっています。ただし、工場見学の満足度が自分の家の満足度に直結するわけではありません。しっかりと気になっていることや心配事を担当者にぶつけて、いい家ができるように努力することが大切です。
(最低)坪単価には注意
積水ハウスに限った話ではありませんが、坪単価の表示には気をつけましょう。住宅展示場にいって、「こんなに素敵な家が坪価格〇〇万円でできるなんてすごい!」と思って、業者を選んでしまうと失敗のもとです。実は展示場の家はオプションがいっぱいで、同じようなグレードの家を建てようとするとそれなりのお金が必要です。当然、表示されている坪単価にくらべて高くなります。積水ハウスでも同じようなことが起こりえます。営業マンのうまい言い方もあるので、予想以上に高くなってしまったなんてこともあります。営業マンや担当者に坪単価でぐいぐい押されたら、気をつけたほうがいいでしょう。「諸費用を含めた坪単価はいくらですか?」などと聞き返すなりして、本当の坪単価を聞き出すことをオススメします。
営業マンの評判
積水ハウスの営業マンの印象はだいたい悪いものではありません。大企業だけあって、社員の教育マニュアルがしっかりしているのか、社員教育がちゃんとしているみたいです。あまり営業マンによって差がないみたいです。アフターケアがしっかりしているとこともよく耳にします。もちろん中には、印象が悪かったという話も聞きます。インターネットで検索するとたくさん出てきます。良い評判よりも悪い評判のほうが広まりやすいので仕方ないですよね。自分自身のことを想像してみてください。これまで出会ってきた人すべての方と仲良くしてこられましたか?おそらく答えは「いいえ」でしょう。営業マンも同じです。すべても相手と仲良くできたり、相性がよかったりするわけではありません。家づくりのときも一緒です。相性のいい営業マンに出会えなかったら、遠慮せずに担当者を変えてもらってもいいかもしれません。
積水ハウスの商品ラインアップ
- ・平屋の季
- ・IS STAGE
- ・IS ROY+E
- ・BeSai+e
- ・Be mod+e
- ・Be mod+e gent
- ・里楽
- ・The Gravis
- ・縁の家
- ・M’Gravis Stage
- ・Gravis Villa
- ・Gravis Bellsa
- ・modellare
- ・ROOMORE
- ・IORI
- ・IORI Architect Line
- ・BIENA
- ・BEREO PLUS
- ・M'axio
積水ハウスの坪価格について
積水ハウスの戸建て住宅には豊富なラインアップがあることは紹介しましたね。それぞれの種類によって価格設定が違うため、坪単価も50-80万円とやや幅が広くなっています。平均では70万円代だといわれています。くれぐれも店頭や展示場で表示されている坪単価に惑わされないでください。あくまでその価格表示はこれから家を建てる人に興味をもっていただくためです。
このように積水ハウスは引き渡し数や商品ラインナップなどの点でポジティブな特徴をもっていますが、一方で省エネなどの点でネガティブな特徴ももっています。積水ハウスの利用を考えている人は一度展示会や店頭、相談所に行って見ると良いでしょう。展示会情報やハウスメーカーの相談はこちらで相談してみてください!