ハウスメーカーが得意とする工法

マイホームを建てることは人生のなかで大きな決断です。しかも、自分で家を建てられないので、誰かに手伝ってもらわないといけません。そのときに、誰に手伝ってもらうかは非常に重要になります。車を購入するときと同じです。たくさんのメーカー、車種がある中から1者選ばないといけません。実際にハウスメーカーや工務店、建築事務所などなど依頼する先はたくさんあります。でも、どこを利用するかによって、完成する住宅はまったく違ってきます。ここでは、ハウスメーカーを決めるときに気にするであろう、各社の工法について取り上げます。各社がどの工法を得意としているか理解することで、どこを利用するか決められるかもしれません。

在来軸組み工法

在来軸組工法は日本で一番取り入れられている工法です。木材で柱と梁を組み上げていき、筋交いと呼ばれる斜めの建材で支えています。筋交いが重要で、この建材がないと地震などの外力で倒壊してしまいます。この工法は阪神淡路大審査で地震に対して強くないというイメージがもたれました。しかし、法律で基準を引き上げたことと、各社が独自に工法を発展させたからです。以下が在来軸組工法で住宅を建てているハウスメーカーです。


ツーバイフォー工法(2×4工法)

ツーバイフォー工法は、北米から日本に輸入されてきた住宅工法です。フレーム状に組み上がった建材を、耐力壁や床で固定していきます。地震や風などの外力に対して強いというのが特徴の一つです。地震大国の日本で需要が高まっている工法になっています。以下がツーバイフォー工法で住宅を建てているハウスメーカーです。


鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造とは、鉄骨とコンクリートがそれぞれの欠点を保管しあっているような工法です。鉄骨は熱に弱いので、コンクリートに覆われていることで守られています。コンクリートは横の力に弱いので、鉄骨が内部にあることで強度が上がっています。一般的には、住宅よりも大規模な建物(マンションや学校など)に用いられる工法です。以下がRC造で住宅を建てているハウスメーカーです。


軽量鉄骨造(プレハブ工法)

プレハブ工法とは、工業的に量産することを目指して開発された工法です。細めの鉄骨で柱と梁を組み上げて、ブレースと呼ばれる斜めの鉄骨で支えます。在来軸組工法で用いていた木材が鉄骨に変わり、筋交いではなくブレースと呼ばれる斜めの部材が利用されていると理解すればいいでしょう。工業化されているということで、あまり間取りの変更ができないというデメリットがありますが、地震に強いというのがメリットです。以下が軽量鉄骨造で住宅を建てているハウスメーカーです。


重量鉄骨造

重量鉄骨造は建物内部に大空間を作るのに向いている工法です。軽量鉄骨に比べて、太い鉄骨を用いており、柱が少なくても構造的に丈夫です。柱が太い分、断熱性能が低くなってしまいます。また、鉄骨は火に弱いので、火災が起きると鉄骨が変形し、倒壊してしまうおそれがあります。以下が重量鉄骨造で住宅を建てているハウスメーカーです。


このように住宅の工法といっても、たくさんの種類があり、各社が採用している工法は違います。この中から1社1工法を選択しないといけません。でも、なかなか「私はこの会社のこの工法にする」と即決できる人はいません。どんな家がほしいかはわかっています。しかし、どの工法を用いるとどんな家ができるのかを理解できていません。なので、これからはどの工法で家を建てると自分の理想の住宅が完成するのかをリサーチしてみてください。そうすることで、ハウスメーカーの選択に困らなくなり、自分の理想の家の完成に1歩近づきます。自分ひとりでは考えられない人は、スーモカウンターなどに相談して、一通りの工法の説明を受けたほうがいいかもしれません。無料なので、とりあえず聞いてみるだけでも十分です。